これもあれも、トライバルタトゥー

皆さんが
「トライバルタトゥー」
と聞いて思い浮かべるのは、
どんなデザインでしょうか?

トライバルと言っても
様々なデザインがあります。

これもあれも、トライバルタトゥー

左の画像はポリネシアンデザインを思わせるような曲線の中に、
日本の伝統的な模様を組み込んだトライバルです。

右の画像は勾玉のような太いラインを組み合わせた、
独特なデザインのトライバルです。

厳密に言えば「トライバル」ではないかも知れませんが、
一般的に大まかには「トライバル」になります。

英語での「トライバル(tribal)」は
日本語に訳すと「部族の」や「種族の」
と言った意味です。

日本の伝統的な刺青にも言える事ですが、
部族間で伝えられてきた伝統的なスタイルは
そのままを受け継がれて現在も彫られていたり、
形を変えて現在のトライバルスタイルともなっています。

変化を続けるトライバルスタイルは、
数年後にはまた新しいスタイルと
なっているかも知れませんね。

Shinji Tattoo

スリーブのトライバル

Sleeveは袖を意味する英語ですが、
タトゥーの用語でも
スリーブと言う言葉がよく使われます。

肩から手首までびっしりと
彫っているものを
スリーブと言います。

スリーブのトライバルタトゥー

上の画像はどちらも
トライバルのデザインです。

ここまでびっしり入っていると、
インパクトが大きいですね。
トライバルの場合は
肌とデザインの間の隙間がありますが、
全てを埋めたカラーやブラック&グレーの
デザインも多くあります。
そうなると、服を着ているようにも見える(かな?)。

ちなみに最近はまるでタトゥーが
彫られているように見える
腕にはめるタイツの様なものも
タトゥースリーブ
と言ったりします。

Shinji Tattoo

日本の伝統色、和色のタトゥー

日本でタトゥーインクは主に
アメリカで作られたものが流通しています。

そのため、インクの色の名前は英語です。

ブライトレッド、レモンイエロー、ライトブルーなどなど。

ですが、日本には「伝統色」や「和色」と呼ばれる伝統的な色が存在します。

「山吹色」や「藍色」など聞いたことありますよね?

和色はなんと1,000色以上もあるのだそうです。

紫ひとつとっても、江戸紫や京藤や古代紫など一つ一つの名前にとても雅な名前がつけられています。

次に紹介する二つの般若のタトゥーはどちらも赤色で彫っています。

日本の伝統色、和色のタトゥー

左側は落ち着いた赤色ですし、
右側はパキッと鮮やかな赤色です。

日本の伝統色は彩度が90%以下に抑えられている色が多く、
そのため落ち着いた印象を与えるのだそうです。

和の図柄でも使う色によって、
洋柄っぽく見えたりするのは
タトゥーインクの彩度の違いによるところも
多いのでしょうね。

鯉と菊を組み合わせたタトゥースケッチ

鯉と菊のタトゥースケッチです。

鯉と菊のタトゥースケッチ

ジャパニーズタトゥーと言えば
「龍」と言うイメージも強いのですが、
海外では龍の図柄よりも
鯉の方が人気だったりするそうです。

鯉には「立身出世」や「長寿」
と言った縁起の良い意味を込めて
選ばれたりしますが、
海外の方には「日本らしい」、
「美しい」と言った
見た目で選ばれるようです。

今回のスケッチはその鯉に、
菊をあしらっています。

鯉と菊を組み合わせて
デザインする事も多いです。

菊の花言葉は
「高貴」、「高潔」、「高尚」
と言われていますので、
二つのモチーフは
見た目も意味も共に良い組み合わせですね。

何かのモチーフを組み合わせる際には、
見た目以外にも意味などを参考にするのも
良いかと思います。

Shinji Tattoo

唐獅子のTattooの巻き毛

唐獅子のTattooを紹介します。

秋らしい紅葉の刺青

唐獅子とは古代ペルシアからシルクロードを通り中国を経由して日本に伝わった聖獣とされています。

太陽の力を宿すとされ、頭や首や尾に見られる炎のように渦を巻く巻き毛は太陽を象徴する吉祥のしるしだそうです。

獅子舞で使われる緑色の布に描かれた模様は「毛卍文(けまんもん)」と呼ばれ、
この唐獅子の巻き毛を図案化したものだそうです。
毛の房が卍のような形をしているため、毛卍文と呼ばれているのだとか。
唐草模様かと思っていましたが、違うのですね。

唐獅子のTattooはこの巻き毛と体の斑点を特徴にしてデザインすることが多いです。

モチーフ一つ一つに、色々な歴史が込められているのですね。
(本来とは違った意味で伝わっているかもしれませんが・・・。)

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